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AI時代の交響曲構想 ― EPIKIAからはじまる響き
AI時代の交響曲構想 ― EPIKIAからはじまる響き
はじめに
AIの力で、音楽の世界は大きく変わりはじめています。これまで交響曲といえば、名だたる作曲家が心血を注ぎ、長い年月をかけて書き上げるものでした。けれども今では、GPTのようなAIを使えば、物語や感情の流れをもとに、誰でも交響曲の設計を考えられる時代になりました。
AIは作曲家の代わりではありません。人の想いを形にするもうひとつの知恵として寄り添ってくれる存在です。人とAIがいっしょに作る音楽――それが「エピキア交響曲」構想の原点です。
古代の音をいまに生かす
古代日本には、笙(しょう)や篳篥(ひちりき)、龍笛(りゅうてき)といった雅楽の音色がありました。それらの響きは、当時の人々の祈りや自然への感謝を表していたといわれます。
現代のオーケストラにその音色を取り入れることで、古代と現代、東と西、過去と未来をつなぐことができます。AIは、そうした音の調和を考える助けにもなります。古い音と新しい音が混ざり合う――そんな「時を超えた響き」を目指しています。
エピキア交響曲 ― 物語を音にする
「エピキア交響曲」は、EPIKIAという“想像上の島”を舞台にした物語をもとに構想しています。そこに生きる人々の祈り、星を読む者たちの声、そして自然とともに歩む心を音で描きます。
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楽章 |
内容 |
音のイメージ |
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第1楽章 黎明 |
夜明けと旅立ち |
弦のうねりとホルンの上昇音型 |
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第2楽章 祈り |
静けさと星の声 |
ハープとフルート、雅楽の調べ風 |
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第3楽章 戦 |
銅鏡の閃きと潮騒の衝突 |
打楽器と金管の躍動 |
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第4楽章 日輪 |
新しい光の誕生 |
全奏による輝かしい終結 |
ご当地交響曲という発想
AIの進化で、交響曲を作るハードルはぐっと下がりました。これまで専門家にしかできなかった作曲も、AIの手助けがあれば、誰でも自分の物語を音にすることができます。
もし全国の1800市町村それぞれが、自分たちの物語を交響曲にしたら――日本中がひとつの「響き合う国」になるでしょう。
聴く楽しみも広がる
演奏はフルオーケストラでもよいし、AIが作った音源を高性能な電子スタジオで聴くこともできます。大切なのは、誰が作ったかではなく、その音にどんな想いが込められているかです。
秋の夜、静かな空の下で、AIと人がいっしょに作った音楽を聴く。それだけで、時を超えた物語が始まります。
まとめ
AIの力で、交響曲を作るハードルがとても低くなりました。だからこそ、「エピキア交響曲」を作曲する構想を立てています。ご当地交響曲を作ろうなんて、今はまだ誰も言っていないかもしれません。でも、EPIKIAからはじめてみよう。物語を音で表すことから、新しい時代が静かに動き出します。
RICOJE株式会社/AI文化創造メモ(2025年10月)
― EPIKIA Symphony Project ―