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お箸の物語

 

■ タイトル

お箸の物語


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© 2026 株式会社リコジェ / 白石光男
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■ 著作者情報

本作品の著作者は以下の通りです。

  • 著作者名:白石光男
  • 所属:株式会社リコジェ

本作品に関する著作権(著作財産権)は、株式会社リコジェに帰属します。

 


■ 創作の性質

本作品は、著作権法により保護される言語の著作物であり、独自の表現および構成に基づいて創作されたものです。


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本作品の全部または一部について、著作権者の許可なく以下の行為を禁止します。

  • 複製
  • 転載
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  • 商用利用

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■ 改訂履歴(重要)

  • Ver1.0 初版公開:2026年3月25日

本ページは改訂される場合がありますが、初版の内容は上記日時に確定しています。


■ 内容ハッシュ(証拠強化)

本ページに掲載された本文のハッシュ値は以下の通りです。

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本ハッシュは、本作品の同一性を証明するためのものです。


■ 証拠保全に関する補足

本作品は以下の方法により証拠保全されています。

  • ウェブ公開(本ページ)
  • PDF形式での保存(作成日付付き)
  • 外部媒体での同時公開(SNS等)

これにより、創作時期および内容の同一性が多重に記録されています。


■ 権利に関する声明

本作品に関するすべての権利は著作権者に帰属します。
無断使用が確認された場合、法的措置を講じることがあります。

 

■ 公開情報

本作品は、以下の日時に初めて公開されました。

本ページは、著作権法に基づく創作物の存在および公開時期を示す記録として公開されています。

 

おはしの声をきいた日

― いのちをつなぐ おはしのものがたり ―

 

 

― 1 ―

しろいごはん。あたたかい みそしる。

「いただきます」

ぼくは、ゆっくり おはしを もちました。

 

 

― 2 ―

そっと、ていねいに。

ことん…… おはしが、おわんに ふれました。

ちいさな、ちいさな おとでした。

「ありがとう」

― おはし

ぼくは、手をとめました。

いまのは、だれのこえ?

 

 

― 3 ―

「ぼくは、ここにいるよ」

― おはし

おはしが、すこしだけ ふるえました。

ぼくは、ごはんを つまみました。

そっと、くちへ はこびます。

 

 

― 4 ―

かちん…… ちいさな おとが、きこえました。

ていねいに たべているから、きこえたのかもしれない。

「また、あえたね」

― 歯

「だれ?」ぼくは、すこし びっくりしました。

 

 

― 5 ―

「ぼくはね、おわんから ごはんを はこんでくる」

― おはし

「ぼくはね、それを うけとる」

― 歯

「だから――」

ふたりは、しずかに いいました。

「ぼくたちは、つながっているんだよ」

 

 

― 6 ―

ひとくち。また、ひとくち。

ぼくは、ゆっくり かみました。

もぐ。 もぐ。

すると――

あまい あじが、ひろがっていきました。

 

 

― 7 ―

「それでいいんだよ」

― おはし & 歯

「よくかむとね、ごはんは あまくなるんだよ」

「ぼくは、はこぶよ」

「ぼくは、うけとるよ」

「そして――」

「きみは、ごはんで げんきになる」

 

 

― 8 ―

「おいしい」

ぼくが そういうと、

おはしも、歯も、なにも いいませんでした。

ことん…… かちん……

かすかな おとが、しずかに ひびきます。

「ごちそうさま」

 

 

― 9 ―

この おとは、

ごはんが ぼくの

いのちのもとに なる

おと なんだ。

ていねいに たべると、きこえてくる。

 

ぼくは、もう一度

「いただきます」と いった。

(おわり)