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多言語文書の「誤解リスク」を可視化する ―― 大学事務部門のための静かな業務支援という発想 ――
パテントリファイン 「PatentRefine AIがつなぐ言葉の精度と信頼性」(商標登録査定)、ドメイン名を取得済。実用新案登録済。特許出願中。ドメイン名取得済。
多言語文書の「誤解リスク」を可視化する
―― 大学事務部門のための静かな業務支援という発想 ――
1.背景
大学事務の現場で、静かに積み重なる課題
多くの大学では、事務部門が日常的に次のような文書を取り扱っています。
- 国際共同研究に関する契約書・覚書(MOU)
- 海外大学・研究機関との英文での往復文書
- 医学・薬学・工学など専門分野にまたがる規程・倫理関連文書
- 海外企業や研究機関との共同研究契約
これらの文書について、実務の現場では次のような状況が珍しくありません。
- 翻訳そのものは用意されている
- しかし
「意味や論理が本当にずれていないか」 を最終的に判断するのは事務部門
特に、
同じ用語でも分野によって意味が異なる場合や、
原文では明確でも翻訳でニュアンスが揺らぐ場合、
翻訳起因の誤解リスクは見えにくい形で蓄積されがちです。
2.ご提案する考え方
翻訳を「置き換えない」業務支援
ここで紹介する仕組みは、
翻訳業務を自動化したり、判断をAIに任せたりするものではありません。
基本コンセプトは、次の3点です。
- AIが結論や判断を出すことはしない
- 誤解が生じやすい箇所だけを可視化する
- 承認・判断は、従来どおり人が行う
つまり、
事務職員の判断を代行するのではなく、
判断しやすい状態を整えるための道具
という位置づけです。
本仕組みの考え方と基本構成は、
実用新案登録第○○〇〇号
「特許審査関連文書翻訳分析支援装置」
に基づいています。
3.主な機能イメージ
- 外国語文書(PDF/Word 等)を入力
- 翻訳および逆翻訳を自動実行
- 原文と逆翻訳文を比較し、
意味や論理がずれやすい箇所を色分け表示 - 必要に応じて、
文書全体の論点整理メモを自動生成
※ AIはあくまで
「注意すべき可能性のある箇所」を示すだけで、
解釈や判断を確定することはありません。
4.システム構築について
現実的な導入が可能な理由
この仕組みは、Dify などの既存プラットフォームを活用することで、
- 大規模なAI開発を行わずに構築可能
- 既存の翻訳API・LLMを組み合わせて構成
- 学内規程・情報管理方針に応じた運用設計が可能
- PoC(試行導入)から段階的に展開可能
といった特徴があります。
まずは特定部署・特定業務で試行し、
効果を確認しながら広げていく、
現実的な導入ステップが取りやすい点も特徴です。
5.想定される利用シーン(大学共通)
- 分野横断型の共同研究契約の確認
- 海外大学・研究機関との英文契約・覚書
- 医学・薬学系の倫理・規制関連文書
- 外注翻訳前の一次チェック
- 翻訳後の「確認ポイント整理」ツールとしての活用
6.事務部門にとってのメリット
- 「よく分からないまま回覧・承認する」リスクの低減
- 翻訳結果の確認ポイントが明確化
- 判断の属人化を抑制
- 分野をまたぐ文書でも共通理解を得やすくなる
7.まとめ
この仕組みは、
- AIが判断するためのツールではなく
- 人が判断するための下地を整える道具
です。
多分野・多言語が交錯する大学事務の現場において、
翻訳起因の誤解リスクを事前に可視化することは、
国際連携や研究支援の質を
静かに、しかし確実に底上げする
現実的な業務支援策になり得ます。
日本だけでなく海外の大学での活用も可能でしょう。