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GPTに依存しないAI活用という選択
――108AI(アマリオス)は、どの生成AIでも動作する「判断の設計思想」である
生成AIの活用が当たり前になりつつある現在、多くの企業や組織が次の段階に入りつつあります。
それは「AIを使うかどうか」ではなく、
- AIに何を任せてよいのか
- 何を人間が決め続けるべきか
- その境界をどう説明できるか
という問いです。
株式会社リコジェが提唱してきた 108AI(現在の呼称:アマリオス) は、
まさにこの問いに正面から向き合うための枠組みです。
そして結論から言えば、
アマリオスはGPT専用ではありません。
特定の生成AIに依存せず、どのAI環境でも成立します。
AIを「開発しない」からこそ、AIに依存しない
リコジェの108AI(アマリオス)は、
AIモデルそのものを開発する取り組みではありません。
- GPTを作らない
- Geminiを作らない
- 独自LLMを売らない
その代わりに私たちが設計しているのは、
AIと人間の役割分担を明確にする「思考支援の運用体系」
です。
つまり、108AI(アマリオス)は
「どのAIを使うか」ではなく、
**「AIをどう使ってはいけないか」**を言語化する思想でもあります。
GPT以外でも動作する理由
アマリオスがGPTに依存しない理由は単純です。
108AIが定義しているのは、
- 推論アルゴリズム
- モデルの性能
- APIの呼び方
ではなく、
判断を誰が行うのか、という“主語の設計”
だからです。
どの生成AIであっても共通しているのは、
- 自然言語で対話できること
- 複数の視点を提示できること
- 助言や案を出せること
これらの能力がある限り、
- GPTでも
- Geminiでも
- Claudeでも
- 社内オンプレミスAIでも
アマリオスはそのまま機能します。
「組み込む」とは、AIを足すことではない
アマリオスを既存AIに「組み込む」と聞くと、
新しいAIエージェントを追加することを想像されがちです。
しかし、実際に行うのはそれではありません。
- 新しいAIを導入しない
- システムを作り替えない
- API連携を増やさない
代わりに行うのは、
AIに問いを投げる前後の“判断構造”を整えること
です。
たとえば、
- この問いは「人が決める前提」か?
- AIは結論を出してよいのか?
- 出力は判断材料か、判断結果か?
こうした点を明示するだけで、
AIの使われ方は根本から変わります。
なぜ社内だけでも実現できてしまうのか
正直に言えば、
アマリオス的なAI活用は、リコジェに知られずとも社内で実現できます。
- プロンプトを書ける人がいれば
- ルールを作れる人がいれば
- 「AIに任せすぎない」という意識があれば
似た仕組みは作れます。
これは欠点ではありません。
むしろ、思想として正しい方向にある証拠です。
それでも「第三者の診断」が必要になる理由
社内実装だけで進めると、必ず次の壁にぶつかります。
- これで本当に合っているのか?
- 担当者が変わったら維持できるのか?
- 事故が起きたときに説明できるのか?
- 我流になっていないか?
ここで必要になるのが、
外部の、思想を体系化してきた第三者の視点です。
108AI(アマリオス)は、
- 108という閉じた体系
- 各道具(エージェント)ごとの
「できること/できないこと/注意点」 - 判断主体を壊さない文章設計
を長年かけて言語化してきました。
この「言語の蓄積」こそが、
簡単には真似できない価値です。
真似される前提で成立するビジネス
アマリオスは、
「独占」や「囲い込み」を目指す仕組みではありません。
むしろ、
- 思想は公開される
- 社内実装は自由
- 試行錯誤は歓迎
そのうえで、
迷ったとき、壊れかけたときに戻ってこられる場所
として存在することを目指しています。
これは、
- AIを売るビジネスではなく
- ツールを売るビジネスでもなく
- 判断の健全性を支えるビジネス
です。
AIが進化するほど、価値は増す
生成AIはこれからも進化し続けます。
モデルは賢くなり、答えは速く、自然になります。
しかしその分だけ、
- 人が考えなくなる
- 判断の責任が曖昧になる
- 「なぜそう決めたか」が説明できなくなる
というリスクも増大します。
だからこそ、
**AIの上に載る「判断の憲法」**が必要になります。
108AI(アマリオス)は、
まさにそのための枠組みです。
おわりに
リコジェは、AIを作る会社ではありません。
AIを「どう使うか」を問い続ける会社です。
GPTであっても、GPT以外であっても、
どんなAIが登場しても、
最終的に判断するのは人間である
この前提を壊さないために、
108AI(アマリオス)は存在します。