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GPT-6.0時代でも、108AIは壊れないのか
GPT-6.0時代でも、108AIは壊れないのか
第2版の『108AI』は、GPT-5.0を前提に作成している。
GPT-6.0が公開されたら改定する予定ではあるが、その前に一つ確認しておきたいことがあった。
108の体系は、次世代モデルでも本当に維持できるのか。
GPT-6.0がどのような機能を持つのかは、現時点では誰にも分からない。
記憶が強化されるのか、AIエージェント化が進むのか、出典提示が標準化されるのか。
しかし、仕様が分からないからこそ、「構造そのもの」が耐えうるかを確認する意味がある。
そこで今回、108の道具を1番から順にすべて検証した。
結果は、少し意外で、しかし納得のいくものだった。
結論から言えば、
ほぼすべての道具は現状のままで維持可能という判断に至った。
理由は明確だ。
108AIは、AIの機能一覧ではなく、
人間側の思考と判断を制御するための道具体系として設計されているからである。
AIの推論精度が上がっても、
生成が滑らかになっても、
人間が「どこで疑うか」「どこで止めるか」「どこで判断するか」は消えない。
むしろAIが賢くなるほど、
・それっぽい正解
・過剰な自信
・根拠の薄い断定
といったリスクは、形を変えて現れる。
今回の検証で「修正が必要になりそうだ」と感じたのは、
道具そのものではなく、説明の置き場所だった。
例えば、
・記憶や忘却の扱い
・複数AIやエージェントの連携
・出典や参照日の明示
これらはGPT-6.0で機能が強化されれば、
注意点として前に出す必要がある、という程度の話である。
体系を壊して作り直す必要はない。
差分を静かに確認し、補足すればよい。
良い設計とは、
AIの進化に合わせて慌てて改稿を繰り返すものではない。
人間の判断を主語に据え続けられるか。
その一点に耐える設計であれば、モデルが変わっても崩れない。
GPT-6.0が公開されたら、
そのとき改めて、動いた部分だけを確認するつもりだ。
それまでは、第2版の108AIを、そのまま使い続ける。