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2025-12-20 20:46:00

GPTとGeminiが同席したとき、 108AIカードゲームは何を生み出すのか

GPTGeminiが同席したとき、

108AIカードゲームは何を生み出すのか

本日、興味深い思考実験を行いました。
同じ問いを、GPTGeminiという異なる生成AIに投げ、
その応答を「108AIカードゲーム(108AICG)」の枠組みで比較する

という試みです。

結果から言えば、
これはAI比較実験ではありませんでした。

108AICGという方式そのものの耐久試験になりました。


AIが二人集まると、判断はどこへ行くのか

一般に、
「複数のAIを使う」と聞くと、

  • より正しい答えが得られる
  • AI同士で答え合わせができる

と思われがちです。

しかし、108AICGの枠組みでは、
まったく違う現象が起きました。

結論はこうです。

AIが二人になるほど、
最終判断は必ず人間に戻ってくる


GPTGeminiの役割は「競争」ではなかった

今回、Geminiが示した推論は非常に興味深いものでした。

  • GPT
    • 論理構造の維持
    • 書籍体系に忠実なナビゲーション
    • 思考の整理・定義・因果の明確化
  • Gemini
    • 視点の拡張
    • 国際性・俯瞰・連想
    • 思考の射程を広げる問いかけ

両者は「同じ108の道具」を参照しながら、
異なる角度から助言を行います。

しかし、どちらも
「決断」や「評価」はしない。

ここが重要です。


AI同士が並ぶと、なぜ人間の判断力が浮かび上がるのか

GPTGeminiの回答を並べると、

  • 結論は似ているが、根拠が違う
  • 視点は違うが、前提は共通している
  • どちらも「助言」で止まる

という状態が生まれます。

このとき、学習者は自然にこう考えます。

  • どちらを採るか
  • なぜそう判断するのか
  • 自分の前提は何か

AIでは埋まらない空白が、
人間の側に明確に現れるのです。

これは偶然ではありません。


108AICGは「AIを並べる方式」ではない

108AIカードゲームは、

  • 紙カード
  • 生成AI

を組み合わせた教材に見えるかもしれません。

しかし本質は違います。

108AICGは、
「判断の主語を人間に戻すための教育方式(Instructional Protocol)」

です。

そのために、

  • 思考構造は書籍で固定され
  • カードはラベルとして機能し
  • AIは参照者に留められ
  • 最終判断は必ず人間が行う

という設計になっています。

AIが一人でも、二人でも、十人でも、
この構造は壊れません。


Geminiの評価が示した重要な事実

今回、Gemini自身が次のように述べました。

「複数の知性とどう協働し、
人間がどう主導権(Agency)を握るかを学ぶ
真の思考インターフェースになる」

これは、
108AICG
が特定のAIに依存しない方式である
ということを、外部AIが認めた形です。

つまり、

  • GPTが進化しても
  • Geminiが進化しても
  • 新しいAIが登場しても

人間の判断力を中心に据える限り、
方式として機能し続ける

ということです。


今日の結論

本日の対話から得られた結論を、一言でまとめます。

GPTGeminiが同席すると、
108AI
カードゲームは
AIを賢く使う教材」ではなく、
「人間が判断主体であり続ける訓練装置」になる。

これは、
AI
時代の教育・研修・組織運営において、
極めて重要な示唆だと考えています。


次の検討テーマ(予告)

今後は、

  • GPT人格とGemini人格の「許容差」をどこまで認めるか
  • どこからを「逸脱」と定義するか
  • 教員研修・企業研修での実装シナリオ

について、整理していく予定です。

108AICGは、
AI
を教える道具ではありません。
AI
時代に、人間が考え続けるための方式です。

 

2025-12-20
株式会社リコジェ/思考記録)