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108AIカードゲームと教科書会社との可能性について(ひとりごと)
108AIカードゲームと教科書会社との可能性について(ひとりごと)
108AIカードゲームの開発が進むにつれ、
最近ふと考えることがあります。
それは「この教材は、教科書会社さんと組むことで
もっと良い形に育つのではないか?」ということです。
108AIカードゲームは、
書籍『道具で学ぶAI ― 生成AIを108の道具で考える』で提示した
“思考の108道具”をカード化し、
GPTなどのAIと組み合わせて使う、
紙×AIのハイブリッド教材です。
カードには、視点を変える、要点を整理する、根拠を問うなど、
AI時代に必要な「人間の思考の土台」がそのまま詰め込まれています。
生徒にカードを1枚配り、その1つの思考法だけで問題に向き合う――
そんな小さな体験が、AI依存に流されない“考える習慣”を作ります。
安全性カードも20枚用意しており、
AIが誤解したり、偏ったり、もっともらしい嘘を言う場面を
あえて“学びの素材”にできるように設計しています。
AIの弱点を知ることも、大切なリテラシーです。
こうした構造ができあがってくると、
「学校の授業でどう扱っていただくか」が
とても重要なテーマになってきます。
そして、そのためには――
やはり学校教育を熟知した教科書会社さんの知見が必要だと感じています。
学年の発達段階、教室の雰囲気、授業の流れ、
思考が深まりやすい問いの立て方、
トラブルなくAIを扱うための注意点……。
こうした“現場の感覚”は、
長年教科書を作り続けてこられた方々のもつ貴重な力です。
今日は、ひとつのご縁を願って、
とある教科書会社さんに、108AIカードゲームの簡単なご案内メールを送りました。
どうなるかは分かりませんが、
この教材が、日本の学校に少しでも役立つ形で広がっていくなら、
それだけで嬉しいことです。
AI時代の学びがこれからどう育っていくのか、
私自身も楽しみにしながら、静かに見守っています。
(ひとりごとでした)